ダイオキシン対策

ダイオキシン対策の特徴

■作業フロー

作業フロー
  • 他の作業場所と養生・目張り等により密閉・区分します。
  • 他の作業区域の作業者が誤って立ち入らないように、出入り口付近に管理区域の表示と関係者以外立入禁止の表示をします。
  • 対策を実施するために対象設備の壁面に開けた開口部は作業者の出入り及び機材の搬入・搬出等を行うとき以外はビニールシート等により覆いを施します。
  • 負圧室の設置
    作業場所における空気は、ダイオキシン類に汚染されているため、内部を負圧にして外部にダイオキシン類が拡散しないようにします。
  • 換気装置・空気清浄機
    作業場所内部の空気を一般環境中に放出するために、プレフィルター、ヘパフィルター・チャコールフィルター及び適切な処理能力を有するブロアーを設置します。

ダイオキシン対策の関連法律・行政指導

法律 ダイオキシン類対策策別措置法~平成11 年7 月16 日公布

■対象

  • 適用対象は、火床面積0.5・以上又は焼却能力が1 時間当たり50kg以上の焼却炉を有する焼却施設の解体工事等。
  • 火床面積2・以上又は焼却能力が1 時間当たり200kg以上の焼却炉を有する焼却施設の解体工事等を行う場合は、工事開始14日前までに労働基準監督署へ計画の届出を行う

■基準

  • ダイオキシン類 耐容一日摂取量(TDI)人の体重1kg当たり4pg-TEQ/kg・日
  • 燃え殻・ばいじんの管理型最終埋立基準:3ng-TEQ/g 以下
  • 排水基準:10pg-TEQ/リットル以下

行政指導 「廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類ばく露防止対策要綱」 ~平成13 年4 月25 日厚生労働省労働基準局長通知(基発第401 号)

■対象

適用対象よりも小規模の焼却施設において行われる作業についても、本対策要綱に準じ、ばく露対策を講ずることが望ましい。

■対策

解体作業を行う事業者は、解体対象設備の汚染物のサンプリング調査結果等により、解体作業管理区域の決定、保護具選定に係る管理区域の決定を行い、適切な解体方法の選定、保護具の選定を行う。

事前調査結果 管理区域(保護具選択レベル) 使用できる機械等 使用する保護具
d<3000pg-TEQ/g 第1管理区域(レベル1) a.手持ち電動工具等
b.圧砕機、鉄骨切断機等
c.カッタ、ワイヤソー、コアドリル等
d.ハンドブレーカ、削孔機、大型ブレーカ等
e.静的破砕剤、油圧孔拡大機等
f.ウォータジェット、アブレッシブジェット等
g.ガス切断機等
防塵防毒併用タイプ呼吸用保護具
3000pg≦d4500-TEQ/g 第2管理区域(レベル2) a.手持ち電動工具等
b.圧砕機、鉄骨切断機等
c.カッタ、ワイヤソー、コアドリル等
d.ハンドブレーカ、削孔機、大型ブレーカ等
e.静的破砕剤、油圧孔拡大機等
f.ウォータジェット、アブレッシブジェット等
防塵防毒併用タイプ呼吸用保護具
密閉型保護服(JIST8115)
化学防護手袋(JIST8116)
4500pg-TEQ/g≦d
または汚染状況が不明
第3管理区域(レベル3) a.手持ち電動工具等
b.圧砕機、鉄骨切断機等
プレッシャデマンド形エアラインマスク(JIST8153)
密閉型保護服(JIST8115)
化学防護手袋(JIST8116)
化学防護長靴(JIST8117)

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